「まだやってて草」に苛立つ配信者
今日の日付は2021年8月2日、Twitchが主催するオンライン大会「Twitch Rivals: VALORANT」が開催された翌日だ。
そして現在の時刻が12:31。大会の開始時刻より24時間以上経った今、未だに数名配信している。約1年ほど前から『配信者が大会などで複数人集まると、大会後別ゲームをやる』という通称二次会文化が配信者の中で流布しており、今回もそれだ。
この配信中に一番多くみられたコメントが
「まだやってて草」
こういった内容のコメントが長時間配信には付き物だ。だがここでこのツイートを見てほしい。
配信中のコメントで1番イラッとくるコメントは「まだやってて草」に決定しました(ゴリラ調べ)ので、視聴者の皆様は使わないようにしましょう。
— バーチャルゴリラ (@Gorilla_Virtual) 2021年7月1日
配信者が長時間配信していることにどうしても触れたい場合は「まだやってて嬉」とコメントすることをお勧めします。
なぜイラっとくるかの理由については特にこの方は語っていない。このコメントにイラっとくるかどうかということについて配信者ではない僕自身の見解を述べると、イラっと来ない。
以前ある配信者の配信を見ていた時ちょうどこの話をしており、その方も「まだやってて草」コメントはしないでほしい、とのこと。これを考慮すると意外とそう思っている配信者も多いのかもしれない。
では今回逆にこのコメントにイラっと来ない僕の目線からこれについて語っていこう。
「まだやってて草」に込められている意味として「まだやってんのかよwwww」という若干馬鹿にしているが、こんな長時間よくやるなという根気を認めている表現だと僕は思っている。
もう1つアンチ的な目線で「まだやってて草」を表現するなら、「まだやってんのかよ下手やな」という解釈になるのだろうか。長時間配信になる理由として挑戦企画や耐久配信が主な要因で、例を挙げるなら加藤純一の金ネジキなどが分かりやすいと思われる。
こういう意味としてコメントを捉えているとするならば、言われたくないのかもしれない。
ある意味こう感じる配信者は配信者歴というよりも視聴者歴が浅いのだ。言いたくなる気持ちを理解できていないし、視聴者のバックグラウンドを考えようとも思っていないのだ。
視聴者は1人として同じ生活を送っているわけではなく、どれだけの時間その配信を見ていたかということすら違う。
例えば配信を見ている最中にマクドナルドに行って、帰ってきた後にその配信が続いていたとしても「まだやってて草」とコメントしないだろう。次に配信を見ようと思っていたが止むを得ず寝てしまい、その数時間後起きてその配信がまだ続いていたならば「まだやってて草」とコメントしたくなるだろう。
視聴者は単なる同時接続数を変動させる数字ではなく1人の人間なのだ。
それでも「まだやってて草」というコメントに苛立ちを覚えるのだろうか。