あなたにとって仕事とは

「『あなたにとって仕事とは』について何字でもいいので書いてきてください。」

 

以前アルバイト応募の電話をした際、バイト先から言われた珍しい要望だった。

 

何字というのは具体的にどのくらいですか?一応確認のために聞いたが、100字程度でいいという。

100字で何を書けるというのか。この質問に対して100字程度で答えられる人間は相当出来た人間か、何も未来に対して不安のない人間か、就職活動の猛者くらいだろう。はたまた狂人か。

 

ほら、これだけで206字だ。

 


 

こういった類の質問は人並み以上にぼくはぼくに問いかけてきた。

 

あなたにとって家族とは?あなたにとって血縁関係とは?あなたにとって愛情とは?あなたにとって社会的地位とは?あなたにとって金とは?あなたにとって医者とは?あなたにとって尊敬すべき人間とは?あなたにとって子供とは?あなたにとって友達とは?あなたにとって人間関係のもつれとは?あなたにとってあなたとは?

大半は未だにわからない。

 

今回は『あなたにとって仕事とは』だ。簡単だ。

まともに経験したことがないことについて書くなんて、白紙にぱっと思い浮かんだ林檎を書けと言われているのと同じレベルなのだから。しかしながら目の前に林檎を置かれてそれを書けと言われれば、難易度は格段に上がる。具体的なものを書かねばならないのだから。

 


 

前置きが長くなってしまった。本題に入ろう。

『あなたにとって仕事とは』

 

ではまず仕事の辞書的な意味とは

生計を立てる手段として従事する事柄。職業。

 

 

この説明は一般的に仕事の意味として一番流布しているモノと言えるだろう。

現代はネットの普及からネット社会の構築までに仕事は多様化し、働き方すらも変化してきた。例でいえばYouTuberなどが分かりやすい。

 

だがどれだけ仕事が多様化し種類が増えたとしても、根底にあるのは

「やりがい」や「どれだけ稼げるかの見積り」である。

このどちらか一方でも不透明なら、その仕事は本当にあなたがするべきかどうか再考すべきであり、示し合わせといった作業が必ず必要だ。

 

これを読んでいるあなたの仕事を勿論ぼくは知らないが、中には満足や納得のいかない仕事に就いている方もいるのではないだろうか。今一度周りの環境やあなたの人生を照らし合わせて考えてほしい。


 

そして上でも言ったように 現在仕事は多様化しており

働き方も同様だ。

いくらでも逃げ道はある。

ぼくは未だに捨てたほうがいいプライドを持っており、金を稼ぐためにどんな方法をも取ろうと思えない。

ラブホテルなどでもアルバイトしたことがあるが、いくら金が稼げるからと言っても精液がしみ込んだティッシュや客の残した糞尿の後始末、終わりのない巻きの作業等々我慢ならなかった。これが「やりがい」と「どれだけ稼げるかの見積り」の天秤が釣り合わなかったときだった。

 


 

仕事とは社会の歯車の一部になることだ。

仕事とは需要と供給のもとに成り立っている。

仕事とは仕事だ。

仕事を満足にこなすために体調を整ええることも仕事の一部であり、そこには給料は一切発生しない。

仕事とは習慣だ。

仕事とは自己満足だ。

仕事とは枷だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたにとって仕事とは?